バスケットボール選手の種子骨障害の治療

夏休みに入り、練習量や試合数が増えて、足に疲労が溜まっているのと右の拇趾(足の親指)が痛いとのことでご来院。
拇趾の痛みは練習開始時はほとんど痛くないが、練習の終盤には激痛になり、最近は練習を見学している。
近くの病院では種子骨障害といわれ、まずは安静、アイシングをアドバイスされ、抗炎症薬を処方される。
早く治したいので、鍼やマッサージで何とかできないかとのこと。

種子骨障害とは

種子骨障害とは、運動や歩行時に母趾の足底部の母趾球に痛みを感じる疾患です。
種子骨という2つの骨は、短母趾屈筋の中に含まれていて母趾を踏み返す際、短母趾屈筋が中足骨頭にこすれすぎないようにしたり、2つの骨で作られるスキマで長母趾屈筋腱の方向づけをしたりする骨です。この骨に炎症があったり、骨折したりする症状のことを種子骨障害といいます。

種子骨障害がおこる原因

・負担の蓄積
走る動作の多いスポーツや、剣道・空手などの踏み込む動作が多い格闘技など、足の親指のつけ根に大きな負担がかかる競技をされている方に多いです。また、お仕事などで日常的につま先立ちやしゃがんだ姿勢で作業をすることが多い方も同様です。

・足裏の構造の崩れ
足裏にはアーチと言われる衝撃を緩和するための構造が備わっています。いわゆる土踏まずもアーチの部分です。このアーチの構造が崩れた状態、例えば偏平足や甲の高いハイアーチの状態では、足裏全体で分散されるべき衝撃が、つま先の方向に荷重がかかります。つまり足の骨格の歪みが種子骨障害のリスクを高めてしまうということです。

・靴のえらび方
サイズの合わない靴や、靴底が薄い靴などは、通常よりも種子骨に負担をかけてしまう場合があります。
また、普段から頻繁にハイヒールをはく習慣のある方は、足の前方に荷重がかかるため種子骨にも負担がかかります。

治療法

一般的には、まずは保存的に治療である安静、アイシング、抗炎症薬、装具療法などを組み合わせて行います。
しかし、競技復帰を少しでも早めたいのであれば、アイシングや安静も良いですが、症状に合わせて患部を動かしてゆくことも大切になってゆきます。
痛まない範囲で可動域を広げてゆくことは、競技への早期復帰に繋がると考えています。

当院では、整体・鍼・カッピングなどで患部や患部周辺の関節や筋肉をほぐし、痛みの軽減や競技への早期復帰を目指します。

今回お越しになったバスケをしている方は、痛みを感じてから2日後にご来院し、3日連続で治療にお越しになり、無事に競技に復帰されました。
これはほんの1例で改善の経過は個人差がありますが、安静にしているだけと比べれば格段に復帰は早まるのは間違いないでしょう。
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