前回は、新型コロナウィルスに対して自宅でできる予防法として、免疫力を下げないための
栄養素をご紹介しました。
いつかのニュースでもビタミンCが肺炎の予防に役立ったという話がありました。
(新型コロナウィルス感染症は、急性呼吸器感染症で重篤化すると肺炎を起こします)
細胞が炎症→酸化するならば、抗酸化作用のあるビタミンCが役立つのは当たり前かも
しれませんね。
さて、今回はお灸のポイントをお伝えします。
ワクチンや薬などがない時代の感染症対策は、漢方と鍼とお灸でした。
『備急千金要方』や『本草綱目』という中医学の古典には、疫病予防と治療のための
鍼灸の関連記録があり、どちらも鍼灸が伝染病を予防し、治療できることが記録されています。
今回ご紹介するツボは、中国鍼灸協会が実際に北京でコロナウィルス感染者に対して
鍼灸治療を行った際に使われたツボで、一人でもお灸ができるツボをお伝えします。
A.合谷(ごうこく)、曲池(きょくち)、尺沢(しゃくたく)、魚際(ぎょさい)
B.気海(きかい)、足三里(あしさんり)、三陰交(さんいんこう)
C.内関(ないかん)、足三里(あしさんり)、中脘(ちゅうかん)、天枢(てんすう)、気海(きかい)
上記のツボは新型コロナだけではなく、今までの感染症に対しても使われているツボです。
A~Cにグループ分けしています。
AとBは感染症予防と感染初期に使われます。ウィルスなどの邪気に立ち向かう抵抗力を養います。
各グループの中から2~3つ選んで使います。
Cは予防よりも症状の回復期によく使われます。邪気を追い出し、体力と弱った内臓の修復を推し進める
意味合いがあります。
鍼灸はそもそもオーダーメイドの治療で、その時その状態により使うツボが変わったりしますが、
基本となるツボを抑えておけば大方、大丈夫です。
ここで注意点。
お灸は毎日、1つのツボに対して3~5個行うのが理想ですが、体調などに合わせて行ってください。
・入浴前後
・食事直後
・飲酒後
・発熱時
・発疹やかゆみのある肌
上記のタイミングや場所にはお灸を据えないでください。
ツボにお灸をすえるとじんわりと温かく心地よく感じるはずです。もしお灸をすえたツボが
熱く感じたとしたら、その日はそのツボを使わずに他のツボを使ってくださいね。
ここからは、ツボの場所をご紹介します。
・合谷(ごうこく):親指と人差し指の骨の付け根。
・曲池(きょくち):肘を曲げた時にできるシワの線上でやや骨よりの場所。
・尺沢(しゃくたく):肘のシワの線上で、軽く曲げると出てくる太い腱の親指側のくぼみ。
・魚際(ぎょさい):拇指球の親指の骨の中心で骨沿いのところ。
・足三里(あしさんり):外側から膝のお皿の下に手を当指4本分下のすねの骨の凹むところ。
・三陰交(さんいんこう):内くるぶしの頂点に手を当てて指4本分上の骨沿い。
・内関(ないかん):手のひら側の手首のシワから指3本分肘側の手首の中心。
・気海(きかい):ヘソの下、指2本分のところ。
・中カン(ちゅうかん):胸の真ん中の骨(胸骨体)の下とヘソのちょうど真ん中。
・天枢(てんすうう):ヘソの横指2本分外側。
外からいらないもの(邪気)を寄せ付けない強い体を作りましょう!
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