中国ではこの季節、鍼灸院が大繁盛します。
中国の養生法で「三伏天灸」という考え方が昔からあります。
「三伏天灸」は、「冬の病は夏に治す(「冬病夏治」)」という思想です。
清の時代からこの風習がはじまったとされています。
夏至以降の「庚(かのえ)」の日を、初伏・中伏・末伏といい、3つ合わせて「三伏」といいます。
この「伏」というのは、「伏邪(ふくじゃ)」という清代の中国伝統医学、温病学(うんびょうがく)の
用語からきていますが、梅雨明けから立秋にかけて、「陽の気」が最も高まる季節なので、その時期に
「陽の気」をお灸で十分に身体に取り入れていれば、冬の寒い時期も「陽の気」不足による「冷え」が
原因の病になりにくくなるという考えです。
つまり、冬の喘息や気管支炎などの病気は、夏にお灸して予防しようという考え方です。
他にも、
①胃腸の弱い方
②持病や慢性的な症状でお悩みの方
③虚弱体質、高齢者、風邪を引きやすい方
にも有効です。
夏の暑さや冬の寒さに負けない体を鍼灸で作りましょう。
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