東洋医学の体の考えの一つに気血水論(きけつすいろん)というものがあります。
気・血・水のそれぞれが体を巡ることで精神的にも肉体的にも健康な状態に保たれる
というものです。
逆に、体調が悪かったり疲れている時は気血水のどれかの流れや質が低下していると考えます。
(鍼治療は、気血水の流れの調整を行うために古くから利用されてきました)
ただ、このような流れの滞りは体調不良だけでなく加齢によっても起こります。
そして、最近、「ゴースト血管」と呼ばれる現象が加齢とともに増加すると
言われています。
簡単に言うと、毛細血管に血液が流れていない状態を指します。
血液は心臓からドクンと吐き出された後に、全身に張り巡らされた血管を通り体の隅々にまで
栄養や酸素を運び、二酸化炭素や不要となった物質(いわゆる老廃物)を回収して各排泄器官へ
届け、心臓に帰ります。
血管の中でも毛細血管は、血管の9割以上を占め、全体の長さは地球2周半ほどにもなると言われて
いますが、30代半ばから徐々に活動が弱まり、60~70代では20代に比べて40%も使われて
いないというデータが発表されています。
このような毛細血管の老化(ゴースト血管)は、血管の壁がもろくなり、血液が漏れ出てしまうことで
その先にまで血液を送り届けることができず、体のさまざまな臓器の機能低下や皮膚のシワやシミ、
浮腫み、疲れ、冷え、肩こり、頭痛、眼精疲労などの不調に大きく関わっている可能性があります。
末端の細胞に栄養が来ない。
↓ ↓ ↓ ↓
道(血管)が塞がれているために宅配便(血液)が荷物(栄養)を届けられない、
というような感じでしょうか。
では、毛細血管の老化(ゴースト血管)は防ぐことはできないのでしょうか?
実は対処法がいくつかあります。
ポイントは食事・運動・ストレスケアです。
もろくなった血管を強くする食品として、
・ルイボスティー
・シナモン
・かりん
・月桃葉
・ヒハツ(沖縄の長胡椒の一種)
・スターフルーツ
などが弱くなった血管をつなぎ止める接着剤のような役割をしている細胞を活性化してくれます。
運動は血流増加には欠かせません。激しい運動よりも毎日取り組めるような
運動が理想です。
・つま先立ち運動
・スキップ
ふくらはぎは「第2の心臓」と呼ばれ毛細血管も多い場所なので、ふくらはぎを使った
運動は血行改善にはうってつけです。
これらの他に、深呼吸や瞑想、入浴、ストレッチなど自律神経の緊張を和らげるものを
加えるとより効果的です。
以上のようなセルフケアに加えて、血行改善・自律神経調整作用のある鍼治療を定期的に
受けられるとさらに健康的に過ごせます。
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