痛風の痛みを抑える食材と鍼治療

足の親指や体のさまざまな関節に激痛が走ることで知られる痛風。
予備軍を含めると1千万人ほどの人たちが痛風に悩まされているといわれています。

痛風といえばプリン体や尿酸値が原因とされています。
なので、プリン体の多い魚卵やビールを控えた方が良いと考える方が多くおられます。

実際、プリン体から尿酸が発生しますが、食事性の尿酸は全体の2割程度ほとんどが体内(肝臓)で作られています。通常、血液中には7,0mg/dlまで尿酸が溶け出せるとされており、7,0mg/dlを超えると痛風発作がでるとされています(個人差あり)。血液検査での基準値は6,0mg/dl以下です。

通常、尿酸は腎臓で濾過され尿として排泄されますが、痛風を発症している人は尿酸の排泄能力が低下しているため体内に蓄積してしまいます。

これには肥満(中性脂肪)が大きく関わっています。

体内では、血糖を上げすぎないようにコントロールしているインスリンというホルモンが分泌されています。
内臓脂肪が増えるとインスリンの効きが悪くなり、その影響で腎臓での尿酸の再吸収が促され、体内の尿酸値が高くなります

さらに、内臓脂肪(中性脂肪)が増える際に、中性脂肪の構成成分の脂肪酸が作られるとプリン体も同時に作られるので、体型は細身でも中性脂肪が多いと尿酸値が高くなる可能性があります。

痛風の原因は、どうやら中性脂肪の増加による尿酸排泄能力の低下が大きな原因であることが多いようです。

これを解消するには、粛々と中性脂肪を落とす必要がありそうです。

しかし、今痛む痛風をなんとかしたい!と思っても、中性脂肪は急に落ちてくれませんので待っていられないですよね。

昔から痛風の痛みを和らげるための方法がいくつかあります。よく言われるのが、水をたくさん飲んでおしっこから尿酸を排泄させようというもの。これは確かに効果があります。

ですが、より効果が高い方法があります。

それは牛乳ヨーグルトを摂ること

牛乳を飲むと尿酸の排泄量が平均して30~40%ほど上昇することが分かっています。

なぜ牛乳やヨーグルトにそのような効果があるのか?
少し難しくなりますが、解説します。
牛乳に含まれるカゼインが胃腸でアラニンというアミノ酸に分解されます。
アラニンは、プリン体が尿酸に分解される過程で生成されるヌクレオチドやヌクレオシドを体にとって無害な尿素と二酸化炭素に変えるので、尿酸が減り、痛みが軽減するようです。

毎日、乳製品を適量摂っている人は、尿中の尿酸の量が摂っていない人に比べて多いことが分かっています。

余談ですが、ある研究では、尿酸値が高い生き物ほど長寿なのだそうです。

多すぎれば激痛を産む尿酸ですが、高い抗酸化力を持ち合わせています。同じく抗酸化力の強いビタミンCを体内で作れない人間は、体内の炎症を抑えるために尿酸が必要なものとして残されたのかもしれませんね。

痛風の痛みから抜け出すには、乳製品を摂りつつ、中性脂肪を減らすことが大切ですね。

※乳製品での尿酸値の低下には個人差があります。効果を約束したものではありません。
※プリン体の生成の主体は肝臓ですが、食事性のプリン体を控えることも痛風発症を抑える一因となります。
気になる方は、アルコールや甘いものを控えることをおすすめします。

因みに、当院の鍼治療では、痛風は血熱が原因という観点から、血熱を抜き、患部の痛みを抑える治療を行いつつ、不調を起こしている内臓のコンディションを上げる施術を行います(痛む患部には鍼をしません)




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