胃酸不足がタンパク質不足の原因!? 胃酸の過不足を調べる方法

貧血や不眠、疲れやすい、体のむくみなど症状を繰り返しやすい体調不良の原因の一つにタンパク質不足が挙げられます。
体は毎日新陳代謝を繰り返して、古い細胞を新しいものに作り替えています。
例えば、体重70kgの男性では約250~300gほどのタンパク質が1日で入れ替わっていると言われています。

健康を維持するためには、体を作る材料となるものを食事で賄う必要があります。

一般的に成人のタンパク質の1日の必要量は体重×0,8~1gと言われています。
(成長期のお子さんやアスリートとなると成長や活動量に合わせてもっと多くのタンパク質が必要となります)

体調を崩しやすい人はタンパク質が足りていないかもしれません。

いやいや、毎日たくさん食べているけど体調がよくない、という人もいます。

もししっかり食べていても体調不良が改善しない場合は、体の中でタンパク質を分解・吸収・再合成のどれかが出来ていないことになります。

昔から体は食べたものから出来ていると言われますが、例えば食べたお肉がそのまま人の体の部品にはなりません。
口から入ったお肉は胃の中で胃酸によってタンパク質から分子の小さなアミノ酸になります。その後、小腸から吸収され血液に乗って肝臓へと運ばれ体に必要な部品へと再合成され、作られた部品は必要な組織に送られてゆきます。

仮にその人にとって必要な量が体に入っても胃酸による分解がきちんと出来ていなければ吸収は難しいです。もっと厄介なのはアレルギーの原因になったりもします。吸収が上手くいかなければ当然体に必要な部品へと再合成することもできません。

タンパク質が足りているかの判断は、取り入れる量も大切ですが、吸収し再合成する量の方が重要です。
その中でもタンパク質の吸収において重要なのが胃酸による分解です。

胃酸がうまく出せていない人が実はとても多いです。胃酸が出ていない、少ない人の特徴は、食欲がない、胃もたれする、胃の膨満感を感じるなどです。また日本人は年齢を重ねるごとに胃酸が少なくなる傾向にあります。

これらの症状の他に胃酸が出ているかチェックできる方法が2つあります。

1、ビーツ尿テスト

ビーツというお野菜の赤い色素「ベータシアニン」は胃酸でしか分解できないという特性を生かしたもので、ビーツを食べて尿が赤く着色されれば胃酸の出方が十分でなく、通常の尿の色ならばきちんと胃酸が出ていると判断することができます。

2、レモン水テスト

用意するのはレモンと水。
レモン汁を大匙一杯に対して3倍の水で薄め、食事のあいだにひと口食べたらひと口飲む、ということをなくなるまで繰り返します。
これで、食後2~3時間経過後に胃がすっきりする人は胃酸不足、逆に胃がむかむかしたり不快感を感じる人は胃酸過多の傾向にあると判断します。※レモンの代わりにお酢やクエン酸でのやり方もあります。

【注】胃潰瘍、十二指腸潰瘍、食道潰瘍などの消化性潰瘍、その他すでに胃に問題のある方は行わないで下さい。

胃酸が正常に出ていれば、アレルギーの原因となる未消化タンパク質もなく、食べた分だけ体に使われやすくなります。

胃酸不足に不安を感じる人は、食べ物を良く噛み、ゆっくり落ち着いて適量食べることを心がけ、食事の際にレモンやお酢などの酸味のある食品を取り入れたり、タンパク質の消化を助ける酵素を持つパパイヤやキウイ、パイナップルなどのフルーツを上手に利用する、消化酵素を含むサプリを利用するなどして不足した胃酸をアシストできるものを取り入れのもおすすめです。

当院では、このような栄養のアドバイスと鍼治療でお手伝いしています。




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